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日本生産にこだわるということ

ご講演者インタビュー: 岡田 慎也氏
ダイキン工業株式会社
常務執行役員 地球環境担当 GRTプロジェクトリーダー

即日発表

「コンカレントは言いつくされた言葉であり、当社でも、従来の開発プロセスで実施してきた『つもり』でした。」と語るのはダイキン工業株式会社、常務執行役員 地球環境担当 GRTプロジェクトリーダーの岡田慎也氏。今回は、岡田氏に日本生産にこだわるということについて伺いました。

「コンカレント体制」がもたらした成果とは

コンカレントは言いつくされた言葉であり、当社でも、従来の開発プロセスで実施してきた「つもり」でした。しかしながら、従来の当社におけるコンカレント開発は、決定した設計構想、概念設計を出発点にして、あくまで設計情報ありきの一方向のコンカレント活動であり、製造部門の知恵を先取りした設計仕様や、生産技術部門と設計、製造が相互に密連携した工法開発には限界がありました。今回、海外生産に打ち勝ち、日本生産を守れる魅力ある売れる商品づくりと原価目標の達成のため、構想段階からの全部門一体のコンカレント活動を実践できたことで、研究、設計開発、生産技術、製造、調達、さらにはサプライヤーさまをふくめた、多角的で相互に能動的に啓発しあった知恵を設計仕様、工法、ものづくりに具現化することができました。また、従来の調達範囲を超えるサプライヤーさまの探索と新工法の開発を通じて、卓越したものづくりの力がありながら、十分な発信力がないために強みを活かし切れていない中小企業の存在を再認識でき、あらたなビジネスマッチングの機会と、共に世界に打ってでる取組みのスタートにつながりました。最大の成果は、挑戦的な取組みを通じて中堅、若手の意識と意欲を高め、部門連携の意義と効果を全員が実感できたことであり、日本の強みとされる「すりあわせ」の深化、高度化に自信を持てたことです。

製造業の海外生産移管が進む中で、日本生産にこだわる御社の精神・フィロソフィーとは

当社の生産の考え方は「市場最寄化生産」であり、「お客さまの近くでつくる」を原則としてきました。しかし、リーマンショック以降、原価競争力の観点から、中国NO.1エアコンメーカー格力電器に国内生産の一部生産移管を余儀なくされました。結果、事業採算性は改善したものの、国内生産量は半減、一部ラインを閉鎖、サプライヤーさまの現場に至っては雇用の維持もできないありさまとなりました。中国の数倍の生産性でも原価で勝てないという現実は、「このままではいずれ国内生産しているフラグシップ製品すら海外へゆずり、国内でつくるものはなくなってしまう」、「ものをつくる製造現場が国内からなくなれば、製造だけでなく、コンカレントなすりあわせと高度な組み合わせで進化してきた生産技術、開発設計の力も低下してしまい、ひいてはグローバルでの競争力を失うのではないか」との大きな危機感を工場全体で強く共有する機会となりました。一方で経営効果、要は利益を出せない工場が、雇用維持やマザー機能の存続という大義のみで残れるほど事業経営は甘くありません。日本生産にこだわる精神とは、「売れる商品をつくり、日本の工場で経営効果をしっかり示すことが、日本の生産を守ることであり、自らの職場と地域の雇用を守ること、日本で生き残れなければ海外での成長もない」という思いが全てです。

製造業の海外生産移管の今後をどのように予測されていますか

事業経営はあくまで合理性に基づくものなので、日本生産に経済合理性のないものは海外生産を余儀なくされ続けるでしょう。ただし、日本生産の経済合理性は、自明、所与の前提ではありません。日本は美しい国土と文化を除けば、人材以外に資源のない国であり、国民全体の生活を支える製造業の使命は普遍的であり、日本人が日本人であり続け、日本という国が国としてあり続けるためには、この使命を自覚して、自らの意志と情熱、日本人の強みであるチームワークの工場内外での追求によって、日本生産の経済合理性を具現化すること、その過程で獲得した強みを日本のみならず海外で価値に転換するしくみを持つことで、したたかに勝ち残る道はあると信じています。


お問い合わせ:

宮内 優
サミット部門 マーケティングマネージャー
マーカスエバンズ

電話: +603 2773 6630
メール:
press@marcusevanscy.com
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www.manufacturingjapansummit.com

About the Manufacturing Japan Summit 2014

本サミットは、2014年2月19日-20日にホテル椿山荘東京にて開催致します。構成において他のイベントと一線を画す本サミットでは、日本の製造統括責任者と厳選されたプロバイダ企業が一堂に会し、日本のものづくりリーダーが直面している課題を基調講演やプレゼンテーション並びにパネルディスカッションにて幅広く議論いたします。

www.manufacturingjapansummit.com


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マーカスエバンズサミットは各業界のシニアマネジメント層向けのビジネス会議です。マーケットリーダーによるご講演やスポンサー企業とのone-to-one meetingsを通して既存課題の解決策模索や今後の戦略策定など、情報の交換・収集をして頂けます。詳細情報はwww.marcusevans.com をご覧下さい。

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